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2019.04.13 Saturday
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ショパンが作曲し、世界的に有名なバイオリニスト、イザイが編曲した作品が、楽譜の校正を手がけた日本人の音楽家によってよみがえり、18日、イザイが生まれたベルギーで関係者らを招いて演奏会が行われました。
ショパンの作曲で、ベルギーのバイオリニスト、ウジューヌ・イザイが1919年に編曲した「バラード第1番」は、イザイ直筆の楽譜がアメリカ議会の国立図書館に保管されていますが、判読が難しいこともあって世に出されていませんでした。
これを知った福岡県出身のピアニスト、永田郁代さんが数年がかりで楽譜の校正作業に取り組んでいたもので、18日、ベルギーの首都ブリュッセルにある日本大使公邸で、関係者を招いて演奏会が開かれました。
この日は、イザイの名前がついた音楽祭を継承した「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で去年2位に輝いたバイオリニストの成田達輝さんが演奏し、イザイの出身地でおよそ1世紀ぶりによみがえった名曲に、会場からは惜しみない拍手が送られました。
演奏会に出席したイザイの孫のミシェルさんは「私たちも知らなかった祖父が編曲したショパンの名作を聞くことができて感動しています」と話していました。
また永田さんは「直筆の楽譜を見て世に出したいという気持ちで校正を行いましたが、イザイの出身国で演奏会ができて、ことばに言い表せないくらいうれしいです」と話していました。